お知らせ

2013-09-15 09:35:00

このスケッチは、エルサレム神殿の西の壁、通称「嘆きの壁」と呼ばれるユダヤ教の祈りの場所です。

約1900年前、ユダヤ人がこの地を追われてから、エルサレム神殿で祈ることは彼らの悲願ですが、神殿は取り戻せていないものの(現在イスラム教のモスクが建っている)、その西の壁を取り戻したのは1967年でした。

 

イスラエル(ユダヤ人が1948年に建国した国家)は、1967年、西の壁の前にぎっしり建ち並んでいたアラブ人の居住地区をブルトーザーで壊し、この祈りの広場をつくり、広場に入る人をイスラエル兵がセキュリティチェックする検問所を作り、広場の反対側にはユダヤ人の居住地区を建設しました。

信仰のために暴力でアラブ人から住む場所を奪い、壁の前で熱心に神に祈るユダヤ教徒の姿には複雑な思いを抱きますが、ユダヤ人だけでなく、アラブ人も、別の民族、国家も、繰り返し暴力によりこの場所を奪っては自分たちの神殿を建ててきました。

 

3000年前ソロモンの時代に大きな神殿が建設された後、エルサレム神殿を奪い取った勢力は、常に、神殿を壊すのではなく、神殿を埋めて自分たちの神殿を建てることを繰り返してきたそうです。

 

このスケッチで見えている神殿の西壁は18メートルあり、上層部が150年前イギリスが占領していた頃作った壁、中間部が500年前オスマントルコが作った壁、その下が2000年前ユダヤの王ヘロデが作った壁です。ヘロデ王が作った壁はそのまま地下に続き、地下7メートルの深さにイエス・キリストが生きていた時代の地面がありました。さらに壁は地下へとつづき、3000年前のソロモン王時代の壁が地下21メートルまであります。

 

現在、シャロン首相の時代に掘られたトンネルが観光化され、かなり深い部分の壁まで行くことができます。

地面を深く潜るごとに、古い時代に出会う、、、喜びも悲しみも含め、歴史とは積み重なるものだ、ということを物理的に感じさせられる場所でした。