お知らせ

2014-01-19 07:39:00

「アートに全身浸かりたい」という渇望が湧くのと同じように、時々突如として「音のシャワーを全身で浴びたい」という衝動にかられる私は、1月18日、この日の午後2時〜サントリーホールで西本智美が指揮棒を振ることを知り、当日券(エコノミー席)で聴いてきました。日本フィルハーモニー交響楽団演奏のチャイコフスキー「白鳥の湖」に合わせ、映像アーティスト田村吾郎が創り出す色と光の世界をホールの壁に映し出す、という総合芸術を目指した演奏会です(写真は会場で配られたポストカードで、前回の公演「くるみ割り人形」の様子です)。

 

西本智美さん、かっこいいです。曲の途中でカッと両足を肩幅より広く開き指揮棒を振る背中、振り下ろした手が腰の後ろまでまわり瞬間見える手のひらや、振り上げた手の甲はとてもセクシーです。王子が踊る曲では、王子の登場に宮殿が明るく光り輝き、若く情熱的な王子にみなが目を奪われるような演奏でした。

 

クラシックバレエの舞台では何度も見ている「白鳥の湖」ですが、音をじっくり聞いていると、王子の、自分に欠けた部分を埋めるように誰かを求める気持ちや、宮殿で踊る踊り手たちがそれぞれにもつ恋する喜びや苦しみが、繊細に伝わってきました。なにより、音楽が鳴り始めると私の中でダンサーたちが踊り出し、脳内バレエ「白鳥の湖」(演出わたし)が始まるのが自分でも可笑しく、音と壁に映る映像と自分の頭の中で繰り広げられるダンスにたっぷり浸った楽しい時間でした。